40.スモールステップを言語化する

フィロソフィー

おはようございます!キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

今日は、子どもに何かを伝えるときにスモールステップを使うと良い!って話です。

スモールステップとは、獲得させたい動作などを細かく細分化して、階段を1歩ずつ登っていくように伝える方法で、アメリカの心理学者スキナーが提唱しました。

 

例えば、「小さな子どもが一人でパジャマを着る」

とした場合、いきなり一人で最初からは無理なので、、、

 

ステップ1 両腕を通してあげて、頭を抜く所だけ自分でやる

(やったね!できたね!すごーい!とできたことを認める)

ステップ2 両腕を肘まで通してあげて、自分で頭を抜く。

(同じくできたことを認める)

ステップ3 片腕を肘まで通してあげて、もう片方の袖を自分で通して頭を抜く。

(すごい!かたほうの手から最後まで自分で着れたね!と認める)

ステップ4 自分で片袖ずつ通して頭を抜いて一人で着る。

(すべて自分でパジャマを着れたことを認める)

(できない箇所があれば、前のステップに戻る)

という感じです。

 

サッカーの場面で考えてみましょう!

 

キッズ年代の子どもたちが相手をかわして前に行く(シュートする)のは難しいテクニックですが、これもスモールステップを使えば簡単です。

 

自分がボールを持っていて、相手が取りに来る、相手をかわしてシュートというシーンを取り上げてみましょう。

 

ステップ1 「見る!」

(相手を見る)

ステップ2 「横!」

(横に行く)

(相手をかわす)

ステップ3 「前!」

(前にいく)

(そしてシュート)

 

「見る」→「横」→「前」を子どもたちと言語化して皆で声に出してから練習に入りました。

すると、どうでしょう!相手をかわしてシュートする場面がたくさん増えました!

相手をかわしてシュートするんだよ!って言っても、なんのことだか分からない子どもはたくさんいると思います。

でもこのように、動きを細分化して言語化してやってみるとシンプルで分かりやすく理解できます。

 

そして、このスモールステップの本当の意味とは、、、

 

 

子どもがどの段階でつまづいているかをコーチが理解できる!

 

そして、

 

一人ひとりの課題を抽出して個別にアプローチできる!

 

 

ところにあります。

 

ボールが来たら適当にボカ~ンと蹴ってしまう子どもっていますよね。

そんな子には、ステップ1は何だっけ?って聞けばいいんです。

そうだよね~!「見る!」だったよね~!

よし、やってみよう!

そして、その子が少しでも相手を見れたら、、、

「すごーい!〇〇君、今、相手を見てたね~!」

「それだよ!それ!」って認めてあげれば、ステップ1は完了!

そんな具合です。

 

応用編としては、

「見る」→「横」→「横」→「横」→「前」など、相手を左右に揺さぶってから前に出るプレーも提案できます。

 

算数も同じこと。分からなくなった箇所が必ずあるので、そこまで戻ればいいんです。

 

最後に注意点。

 

決して焦ってはいけない!

 

ということです。

 

今日1日があなたにとって、子どもの成長を喜べる1日になりますように!

(^^)/て

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一場 哲宏(てっちゃんコーチ)

1973年3月29日生まれ、千葉市出身。
日本体育大学に進学後、ドイツのケルン体育大学にて交換留学生として4年間サッカーの指導法を学ぶ。ケルンの街クラブで5・6才カテゴリーの監督を務めた。以降、イギリス・ロンドンの日本人向け幼稚園や湘南ベルマーレなど国内外で指導。2013年から6年間FCしらゆりシーガルス監督を経て2019年には一般社団法人伊勢原FCフォレストを設立。同チーム代表理事。 指導者B級ライセンス、キッズリーダーインストラクター、幼稚園教諭一種、保育士、JAKC認定キッズコーチングトレーナーの資格を持つ。

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