おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。
6年生が最後の公式戦でPK戦の上、負けてしまったことは以前書きました。
今日はその続きの物語です。
まずはこちらを読んで、状況を思い出してください。
↓
あの時、PKでシュートを外してしまった選手にとって、
そして、チームにとって、
今日まで物語が続いているとは思いませんでした。
今日は招待大会最終日。
小学校生活最後の大会。
最後の試合。
最終順位を決定するその試合。
試合時間は残り1分半。
同点。
このまま終わればPK合戦に突入。
あの日のPKでの敗戦があるのでベンチも観客もざわついている。
「またか。。。」「またPKか。。。」
誰もがあの日の敗戦を思い返している。
もうあのようなシーンは見たくない。
そんな親御さんたちの悲痛な思いが伝わってくる。
その時、
あの試合でPKを外した選手がベンチから立ち上がり、
チームメイトに声を掛け、交代してピッチに入った。
次の瞬間、試合終了。
そしてPK合戦へ。
その彼はベンチにいたらPKを蹴る資格は得られないが、
残り数秒でその資格を得ることに成功した。
それが吉と出るか凶と出るかは分からず。。。
そして、PK合戦が始まる。
一人目のキッカー、両者、成功。
二人目のキッカー、両者、成功。
そして、三人目。。。
あの彼が登場。
あの日と全く同じ状況。。。
外したら負け。。。
2カ月前の公式戦でPKを外し、
「PKはもう蹴りたくない」
「もう失敗したくない」
「みんなに迷惑かけたくない」
「俺のせいで負けたなんて嫌」
となるのが普通だと思う。
しかし、彼は全く同じ状況で
失敗するか成功するか分からない状況で
3人目のキッカーとしてゆっくり歩いていく。
背中には小学生の彼には抱えきれないくらいの
はるかに大きなプレッシャーを背負いながら。。。
ボールをセットして、
ゆっくりと後ろに下がる。
あの時は右側に蹴り、ポストに当たって枠の外にボールが飛んでいった。
あのシーンをどうしても思い出してしまう。
ボールがポストに当たった時の「カーン」という乾いた音。
泣き崩れる選手。
なぐさめる選手たち。
あの時のシーンが脳裏をかすめる。
あの時から2カ月。
全く同じ状況で、
ボールから5・6歩下がった所に彼はまた立っている。
そして、一呼吸置き、ボールに向かって走り始めた。
また明日。。。
今日1日があなたにとって笑顔の1日となりますように。
(^_-)-☆てつ
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