274.負の連鎖を自ら断ち切り、人生を切り拓くことができるのか。

フィロソフィー

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

 

6年生が最後の公式戦でPK戦の上、負けてしまったことは以前書きました。

今日はその続きの物語です。

まずはこちらを読んで、状況を思い出してください。

210.仲間を思いやる心の大切さ

 

あの時、PKでシュートを外してしまった選手にとって、

そして、チームにとって、

今日まで物語が続いているとは思いませんでした。

 

今日は招待大会最終日。

小学校生活最後の大会。

最後の試合。

最終順位を決定するその試合。

試合時間は残り1分半。

 

同点。

このまま終わればPK合戦に突入。

あの日のPKでの敗戦があるのでベンチも観客もざわついている。

 

「またか。。。」「またPKか。。。」

誰もがあの日の敗戦を思い返している。

もうあのようなシーンは見たくない。

そんな親御さんたちの悲痛な思いが伝わってくる。

 

その時、

あの試合でPKを外した選手がベンチから立ち上がり、

チームメイトに声を掛け、交代してピッチに入った。

 

次の瞬間、試合終了。

そしてPK合戦へ。

 

その彼はベンチにいたらPKを蹴る資格は得られないが、

残り数秒でその資格を得ることに成功した。

 

それが吉と出るか凶と出るかは分からず。。。

 

そして、PK合戦が始まる。

 

一人目のキッカー、両者、成功。

 

二人目のキッカー、両者、成功。

 

そして、三人目。。。

 

あの彼が登場。

 

あの日と全く同じ状況。。。

 

外したら負け。。。

 

2カ月前の公式戦でPKを外し、

「PKはもう蹴りたくない」

「もう失敗したくない」

「みんなに迷惑かけたくない」

「俺のせいで負けたなんて嫌」

となるのが普通だと思う。

 

しかし、彼は全く同じ状況で

失敗するか成功するか分からない状況で

3人目のキッカーとしてゆっくり歩いていく。

背中には小学生の彼には抱えきれないくらいの

はるかに大きなプレッシャーを背負いながら。。。

 

ボールをセットして、

ゆっくりと後ろに下がる。

 

あの時は右側に蹴り、ポストに当たって枠の外にボールが飛んでいった。

あのシーンをどうしても思い出してしまう。

ボールがポストに当たった時の「カーン」という乾いた音。

泣き崩れる選手。

なぐさめる選手たち。

あの時のシーンが脳裏をかすめる。

 

あの時から2カ月。

全く同じ状況で、

ボールから5・6歩下がった所に彼はまた立っている。

 

そして、一呼吸置き、ボールに向かって走り始めた。

 

また明日。。。

 

今日1日があなたにとって笑顔の1日となりますように。

 

(^_-)-☆てつ

 

★伊勢原に国産木材でスタジアムを作る★

 

 

 

 

 

 

 

 

一場 哲宏(てっちゃんコーチ)

1973年3月29日生まれ、千葉市出身。
日本体育大学に進学後、ドイツのケルン体育大学にて交換留学生として4年間サッカーの指導法を学ぶ。ケルンの街クラブで5・6才カテゴリーの監督を務めた。以降、イギリス・ロンドンの日本人向け幼稚園や湘南ベルマーレなど国内外で指導。2013年から6年間FCしらゆりシーガルス監督を経て2019年には一般社団法人伊勢原FCフォレストを設立。同チーム代表理事。 指導者B級ライセンス、キッズリーダーインストラクター、幼稚園教諭一種、保育士、JAKC認定キッズコーチングトレーナーの資格を持つ。

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