私のサッカーコーチとしてのスタートは、ドイツの5.6才の子どもたちでした。ドイツ語もろくに話せないし、指導経験も無いのに、私を監督として受け入れてくれたことに感謝しています。
子どもの指導をしたい!という情熱を買ってくれたのでしょうか。奥寺さんが1FCケルンで活躍していた過去があるにもかかわらず、日本人もサッカーするの?って何度も言われたことがあります。ですので、なんで日本人の監督なんだよ!って納得していない親御さんも数人いて肩身の狭い思いをしたことも事実です。
ドイツでは、5.6才のチームでもホーム&アウェイで年間のリーグ戦があります。試合結果と順位は地元の情報誌に掲載されます。スポーツやサッカーを取り巻く文化の違いを感じますよね。
そう言えば、コーチ会議でアウェイの日程を聞いてたのに、すっかり忘れててすっぽかしてしまった事もありました。もちろん、ダイレクターからも相手チームの監督からもかなり怒られました(涙)
子どもが一生懸命ジョーク(オチのある短い話)を話してくれるんですけど、そこまでドイツ語を理解出来ないので笑ってあげることができず、場がしらけてしまうこともたくさんありました。話が終わり「テツ、笑わないの?」「えっ!?ハハハ、、、」みたいな。
冬はグランドが凍ってしまい、使えなくなることもあるので、体育館で練習することもあります。平均台の上を競争させて、転んで腕を骨折させてしまったこともありました。今考えると未熟だったし、なんて無謀な指導をしてたんだろうって反省しています。