6.てっちゃん、キレるの巻

海外

おはようございます。今日は、てっちゃんコーチがチームメイトに “キレた話” です。

私はドイツの8部とか9部?くらいのチームでプレーしてました。(もう20年くらい前ですが)

よくタックルされて、2メートルも3メートルも吹っ飛ばされてました。でも、一番ショックだったのは、味方と完全にアイコンタクトが取れているのに、パスを出してくれなかったこと。

チームメイトに信頼されていないと、パスが全く回って来ないのです。ピッチでただフラフラ走っているだけ。これは精神的にキツかったな~。

練習でも試合でも自分が仲間外れにされている感じ。

そしてある練習の日、もうどうにも我慢できず、私、キレました😤

何で俺にパスを出さねーんだよ!いい加減にしろよ!フリーなんだからパス出せよ!とか、自分でも何て言ったか覚えてません(汗)

チームメイトは今まで大人しかったテツがいきなり発狂したものだからびっくり!

しばらく時が止まりました。😅

でも、その日から状況が一変。パスが回って来るようになったのです!考えてみれば当然なのですが、以前の私は自己主張することなく要求もすることなく、ほとんどだまってプレーしてました。

これは、サッカー以外も同様です。

日本では周りの人が気を遣ってくれて声をかけてくれますよね。ドイツでは、良い意味でも悪い意味でも『こういう人なのね!あなたは。』とリスペクトされる。

どんな服を着ようが、何を食べようが、同性を好きになろうが、いい歳して無職だろうが、どんな生き方をしようが、それが尊重される文化が根付いている。

言い方を変えると「自由」なんです。でも、自分でそれを選び行動しているので、全てが自分の責任です。だから、子どももどんどん自立していくのです。日本の中高生とヨーロッパの同じ年代の子どもは、全然違います。それこそ、子どもと大人。

まず、自分の意見をしっかり言える。コミュニケーションが取れる。自分の責任を理解し、自由に生きている。

日本では自分を押し殺し、周りに合わせるのが美徳とされる風潮がありますが、ドイツでだまっていると意見が無い人=無能な人だと思われて相手にされない。スポーツでも仕事でも社会がそうなっています。

ピッチで自分を表現しないとピッチにいないも同然。

自分を表現しない→いないも同前→パスが来ない。という図式です。

そして、ある時キレて自分を表現し、パスを要求しまくったら、どんどんパスがまわってくるようになった。

自分を表現、要求する。→パスがまわってくる。→プレーの機会が増える→信頼される。→楽しい!という図式です。

なんだか人生に似ていますね。

サッカーを通して生きる力を育むのであれば、ピッチで自分を自由に表現させましょう。親やコーチをチラチラ見ながらプレーするようでは、自由にプレーしているとは言えません。

自分をどんどん表現し、失敗が許される環境作りがキッズ年代では大切です。

今日もあなたにとって幸せな1日になりますように。

(^^)/て

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一場 哲宏(てっちゃんコーチ)

1973年3月29日生まれ、千葉市出身。
日本体育大学に進学後、ドイツのケルン体育大学にて交換留学生として4年間サッカーの指導法を学ぶ。ケルンの街クラブで5・6才カテゴリーの監督を務めた。以降、イギリス・ロンドンの日本人向け幼稚園や湘南ベルマーレなど国内外で指導。2013年から6年間FCしらゆりシーガルス監督を経て2019年には一般社団法人伊勢原FCフォレストを設立。同チーム代表理事。 指導者B級ライセンス、キッズリーダーインストラクター、幼稚園教諭一種、保育士、JAKC認定キッズコーチングトレーナーの資格を持つ。

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