おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんです。
今日は、選手にあえて困難な状況、ストレス、試練を与えることについてです。
我々指導者は、選手によりよい環境を与えることを常に考えなければなりません。
環境とは、主に3つがあります。
1、物的環境
2、自然環境
3、人的環境
この中で一番影響力のあるのが「人的環境」です。
ここでは、物的環境と自然環境の話は省略します。
人的環境を考えると、サッカーの指導では、つまり、コーチです。
コーチは、子どもたちがサッカー選手としても人間としても成長していけるように環境を整えます。
しかし、
環境を整えることとは、障害を取り除くことではありません。
あえて、選手に対して困難な状況を与えること。ストレスを与えること。試練を与えることもしていきます。
それはもちろん、
選手の更なる成長
を考えてのことです。
しらゆりでは、小学校3・4年生くらいからそのようなアプローチが増えてきます。
例えば、実力でAチームBチームを分けて活動すること。
試合会場に自分たちで電車・バスの時間を調べて、自分たちで行く。
などもその一つです。
JFA(日本サッカー協会)のテクニカルニュースで海外指導者研修の記事があります。
イングランドにおける人間教育・人間形成の欄には、
あえて困難な状況やストレス・試練を与える環境を意図的に用意することも行っている。例えば、ピッチ外でさまざまな奉仕活動やクラブ運営の手伝いを課したり、レフェリーにわざと誤審をさせて感情をコントロールさせたり、時には意図的に先発メンバーから外して数試合に出場させなかったりするなど、計画的にストレスや挫折を味わわせるという。
しらゆりのみんなは、いつも楽しくサッカーをやっていると言われます。
基本スタンスは合っていますが、コーチ陣はそれだけを考えているわけではありません。
しらゆりでもサッカーの上手な選手を意図的にBチームにして、リーダーシップや自己主張、さまざまな人の立場に立って物事を考える力をつけさせます。
もしかしたらびっくりするかもしれませんが、、、
一定期間、わざと褒めることをせずに、厳しい言葉を投げかけ続けることさえもあります。
下の学年の選手を上の学年に入れて活動することによって、刺激を与えることもあります。
いつもいつもプラス面だけを考えているのではありません。
私たちの子どもへの働きかけは、不調和やアンバランスなどのマイナス面を生み出すこともあります。
しかしそれを、
その時のマイナスと見るか、将来に向けてのプラスと見るかです。
高学年になれば、1試合の重みを感じること、試合に出れない悔しさを感じることも成長につながります。
全ての選手、親御さんの望み通りにいつでも物事が進むことはないでしょう。
それが人生ですから。。。
うまく行かない時が成長の時だと、保護者の皆様には理解してもらっています。
私たちコーチ陣は、常にその子の将来をイメージしながら
「今」にアプローチしています。
~今日のまとめ~
サッカーを通して、挫折を自分で乗り越える力をつけよう。
そのためにコーチは様々なアプローチをしています。
うまくいかない時が成長する時。
そのことを保護者は理解し、見守ろう。
※試合会場に電車バスを使って移動することについては後日書きます。
今日1日があなたにとって気付きをもらえる1日となりますように!
(^^)/て
★伊勢原に国産木材でスタジアムを作る★
引用:JFA TECHNICAL NEWS Vol.86 P13 イングランドの育成(2)人間教育・人間形成