329. 目先の勝利問題

フィロソフィー

サッカーを通して子どもが自分で考えて行動し、4ステップ理論で技術・戦術・人間力を向上させる、町おこしサッカーコーチのてっちゃんです。

学年が上がるにつれて強くなる

なぜフォレストの低学年は弱いのに、高学年になるにつれて強くなるのでしょうか。

なぜなら、

低学年に焦点を当てていないからです。

そもそも低学年で8人制のサッカーを一生懸命やっている。

もちろん、大会のレギュレーションがそうなっているのだから仕方ありません。

年齢と情報処理能力

年齢が低くなればそれだけ情報処理能力も下がります。

サッカーはいつもお話しているように以下の流れでプレーをしています。

知覚

予測

判断

実行

さて、ここで問題になるのが最初に出てくる「知覚」です。

つまり「観る」ということです。

想像してみてください

大きなコートで8人制

8人制ということは、合計16人。

自分以外に15人。

相手も見る。味方も見る。

スペースも見る。

それに対して、

小さなコートで3人制、4ゴール

コートにいる人数は合計6人。

自分以外に5人。

味方も相手もどこにいるか把握できる。

その上で2つのゴール、どちらに行くか?

常に選択肢を持ちながらプレーできる。

味方と協力することを学べる。

無理なく楽しく戦術を理解

普段の練習や試合で何を意識させるのか。

これが肝となります。

今行われている試合や大会は、8人制。

低学年でもその8人制で勝つことが本当に必要なのか?

勝つためにメンバーを固定するのか?

小学生サッカーあるある

低学年のうちは強かった。

中学年で勝てなくなる。

勝ちだけにこだわる保護者はチームを移籍。

高学年になると普通のチーム。

でも、いいと思います。

子どもたちがサッカーを楽しんでいるのなら。ですが。。。

勝てなくなって更にコーチが怒鳴り散らしていたら終わってますが。。。

個人差が著しい

小学生のうちは成長の個人差がとてもあります。

特に低学年では、足の速い子、キックが遠くに飛ぶ子がいれば試合に勝てます。

しかし、学年が上がるにつれて差がなくなり勝てなくなってきます。

当然です。

なぜなら、

サッカーはチームスポーツだからです。

あなたには見えますか?

子どもやチームの数年後

あなたには責任があります。

子どもたちは勝つために全力でやる。

それでいいし、そうでなければいけない。

しかしあなたは数年後、いやもっと先を見なければなりません。

今からでも遅くはありません。

目の前の子どもたちのためにあなたが出来ることは何ですか?

今日1日があなたにとって決断の1日となりますように。

(^_^)vてつ

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一場 哲宏(てっちゃんコーチ)

1973年3月29日生まれ、千葉市出身。
日本体育大学に進学後、ドイツのケルン体育大学にて交換留学生として4年間サッカーの指導法を学ぶ。ケルンの街クラブで5・6才カテゴリーの監督を務めた。以降、イギリス・ロンドンの日本人向け幼稚園や湘南ベルマーレなど国内外で指導。2013年から6年間FCしらゆりシーガルス監督を経て2019年には一般社団法人伊勢原FCフォレストを設立。同チーム代表理事。 指導者B級ライセンス、キッズリーダーインストラクター、幼稚園教諭一種、保育士、JAKC認定キッズコーチングトレーナーの資格を持つ。

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